「やりたいことが見つからない」と悩む人は非常に多いです。
進学や、就職・転職、子育てを終えたあと…。
SNSや友人を見て「みんなは夢や目標を持っているのに、自分には何もない」と不安になっている人も多いでしょう。

安心してください。やりたいことが見つからないのはあなたがダメなわけではなく、普通のことです。これからゆっくり探していきましょう。
なぜやりたいことが見つからないのか?
やりたいことが見つからないと悩む人に共通しているのは、おもに以下の4つです。
情報過多
ひとつめは「情報過多」なこと。現代はSNSやネットで無数の選択肢を目にするため、情報が多すぎて、かえって何が自分に合っているのか分からなくなりやすいのです。
選択肢はたくさんあるよりも3つ4つ程度に絞ってあるほうが選びやすいと言われています。
周囲との比較
ふたつめは「周囲との比較」です。友人や同世代が夢に向かって進んでいる姿を見ると、自分だけ取り残されたような気持ちになってしまいます。
人生を歩むペースは人それぞれ。やりたいことも、やりたいことに出会うタイミングも、違って当たり前なのです。
完璧主義
3つ目は「完璧主義」。やりたいことはこれだ!と胸を張れるものじゃなければダメだと思い込み、動き出せなくなるパターンです。
「生涯かけてやりたい」と思えることなんて、そうそう見つかるものではありません。その時々で興味があることを、ひとくちずつかじるように渡り歩く生き方でもいいのです。
自己理解不足
4つめは「自己理解不足」。自分の価値観や興味を深く知らないままやりたいことを見つけようとしても、見つからないのは当然です。
自己理解を深めるには、「物心ついた頃、何をするのが好きだったか?」を思い出してみてください。
小さな子どものまっさらな価値観の中で、「時間を忘れて夢中になっていたこと」があなたの本当に好きなこと・やりたいことである可能性が高いです。
覚えていないという人は、ご両親に聞いてみましょう。

やりたいことを探すより、やりたくないことを除外する
多くの人は「やりたいことを見つけなきゃ」と考えますが、それよりも効果的なのは「やりたくないことを除外する」ことです。
嫌いなこと、苦手なこと、やっていて苦痛に感じることをリストアップしてみましょう。「人前で話すのは苦手」「数字ばかり扱う仕事は合わない」など、消去法で整理していきます。
すると自然に、自分に合う方向性が浮かび上がってきます。やりたいことが見つからない人は、「選ぶ」よりも「切り捨てる」という視点を持つといいですね。
とりあえず行動してみる・試してみる
やりたいことは考えているだけでは見つかりません。行動を通じて初めて見えてくる場合もあります。
副業サイトや隙間バイトに登録して短期の仕事を試す、興味のある分野のワークショップに参加する、気になる本を一冊読んでみるなど。
経験することで「意外と楽しい」「これは自分には合わない」と感覚的に分かるようになります。
まとめ やりたいことがなくてもいい
私たちは、小さい頃から周囲の大人たちに「将来の夢は?」「大きくなったら何になりたい?」と訊かれて育ちました。だから、つい「夢や目標があるのがいいことで、ないのは悪いこと」と考えてしまいがちです。
でも、そんなことはないのです。
夢や目標があることはとてもいいことですが、それがないからといって、ダメなわけではありません。特にやりたいことがないなら、極論「やりたいこと探しが、今の私のやりたいこと」ぐらいに考えておけばいいのです。

もし誰かに「将来の夢は?目標は?」と訊かれたら、「模索中です」と堂々と答えておきましょう。


コメント