「塩分控えめ」
「うす味」
こんな風に書いてあると、健康に良さそうな気がしますよね。
でもちょっと待ってください。塩分をひかえるのが健康にいいって本当でしょうか?

この記事では、塩と体の正しい関係性と、体にやさしいお塩の選び方について解説します。
塩分ひかえめが健康にいいって本当?
よく、「塩分の摂り過ぎは高血圧になるからひかえるように」と聞きますよね。でもそれって本当でしょうか?
血圧というのは、年齢とともに上がっていくのが普通です。加齢によって血管の弾力性が失われていくため、心臓から全身に血液を送るのにより強い圧力を必要とするためです。
高血圧になると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるといわれており、2025年現在の基準では、160/100mmHGを超えると「高血圧」と診断されます。
ですが、「高血圧」の基準というのは年々低い数値に見直されてきており、その背景には「降圧剤」をより多くの人に処方したいという、製薬会社と医療業界による作られたシナリオとの指摘があることも事実です。

「お医者さんのいうことを丸ごと信用するのは危険かもしれない」と、いったん立ち止まる勇気を持てるといいですね。
江戸時代にあった「塩抜きの刑」
江戸時代中期に行われていた刑罰、「塩抜きの刑」を知っていますか?
囚人に塩分やミネラルを含まない食事を与え続け、「体力・気力を奪って自白や懺悔を促す」というものです。人間の生命維持に不可欠なナトリウムを体から抜くため、数日で体調がおかしくなり、最終的に衰弱死に至るという残酷な刑罰です。
このことから、塩がいかに人間にとって大切なものかというのがわかります。
古代エジプトや中国など多くの国々では、塩は権力の象徴とされ、塩をめぐって戦争が起こったという歴史もあります。サラリーマンの「サラリー(給与)」の語源は、ローマ軍の「サラリウム(塩の手当)」と言われており、塩は経済の礎でもありました。

生命維持の要となる大切な塩。塩分をひかえることがいかに不自然なことか、おわかりいただけたでしょうか。
ひかえるべきは、「精製された塩」
では、「塩分ひかえめが健康にいい」というのは嘘なのでしょうか?その答えは、「半分本当で、半分嘘」です。
先述したように、塩は人間の生命維持に欠かせないものです。ただ、現代は自然由来の塩ではなく、化学的に精製された「不自然な塩」が多くの加工食品に含まれています。
健康のためには、この「不自然な塩」をひかえるべきであり、「自然な塩(天然塩)」は十分に摂取することが大切です。
体にやさしい塩の選び方
- 原材料が「海水」「にがり」「岩塩」。
- 製法が「平窯」「天日干し」「天日」「逆浸透膜」など。
- 添加物や、「塩化ナトリウム99%以上」などの記載がない。
- 製法が「イオン交換膜」ではない。

お塩を作っている企業の成り立ちや歴史についても調べられると、より安心です。
おすすめの体にやさしい塩
ぬちまーす
沖縄のきれいな海水のみで作られたサラサラな塩です。独自の「常温瞬間空中結晶法」で海水を霧状にし、水分のみを蒸発させて海洋成分をそのまま結晶化しています。
21種類以上の海洋ミネラルを豊富に含み、特にマグネシウムの含有量が多くなっています。
まろやかな味わいで甘味と旨味が強く、素材の味を引き立たせてくれます。
海の精
伊豆大島のきれいな海水を太陽と風で乾燥させ、伝統的な平窯製法で作られた塩です。
ナトリウムのほかに、マグネシウム・カリウム・カルシウムなどの微量元素が豊富。80種類以上の元素が含まれています。
塩味・苦味・甘味・酸味などバランスの取れた味で、「日本料理の極意」とも呼ばれています。
粟国の塩
沖縄県粟国島のきれいな海水を、逆浸透膜でろ過後、10日間の天日干し → 30時間平窯で煮詰める → 2週間乾燥させる、という手間暇をかけて作られた塩です。
ミネラルバランスが良く、梅干しや味噌、醤油作りなどにも最適です。
まろやかな味わいで、深みとコクがあります。
雪塩
沖縄県宮古島のきれいな海水を、独自の「瞬間蒸発法」で結晶化させ、にがり成分を残したまま作られた塩です。
粒子が非常に細かいサラサラなパウダー状で、海水由来のミネラル成分が14種類以上含まれています。
甘味が強く、溶けやすくなじみやすいのが特徴です。
カンホアの塩
ベトナム・カンホアのきれいな海水を天日干しのみで2~3か月かけて結晶化した塩です。
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムの含有量が非常に高く、成分バランスがもっとも自然に近いと言われています。
まろやかな甘味・コク・深い旨味・わずかな苦味があり、粒子は大きめの存在感のある塩です。
岩塩
ヒマラヤやアンデスなどの世界各地の天然鉱山から採掘された塩です。
太古の海が地層として結晶化した鉱山から採れるため、鉄・銅・亜鉛などの土地由来のミネラルのほかに海のミネラルも豊富に含まれています。
マイルドな塩味で、鉄分が多いためピンク色をしていたり、ブラックやブルーの岩塩も存在します。
まとめ 塩は命の源 おいしくいただきましょう
塩がいかに人間にとって大切なものか、おわかりいただけたでしょうか?
体にやさしい塩を賢く選び、おいしい日本の食卓を守っていきたいですね。
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